オリコン年間ランキングを見て思ったこと
今聞いてる曲
- アーティスト: ゴスペラーズ,安岡優,黒沢薫,妹尾武
- 出版社/メーカー: キューンミュージック
- 発売日: 2006/10/18
- メディア: CD
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オリコンの年間チャートが出たので見てみたが、なんだコリャ。http://www.oricon.co.jp/rank/js/y/
1位〜5位まではほぼKAT-TUNが制覇、2位の「粉雪」はまあ去年の曲だから、実質ジャニーズ勢が完全に頂点一角を独占…。
上位30曲を見てみても、なんと14曲がジャニーズという結果に。
集計したらこうなっただけの話なんでしょうけど、正直これは気分のいいものじゃないぞ…。
先に言っておくと、どらごんは別にジャニーズ嫌いじゃないです。
むしろJ-POPにとってなくてはならない存在という位置付けをしていて、男性としては珍しいくらい(ライブに行ってみたいくらい)好きであると自負しています。(自社買いや集計操作で売上を改ざんしているのではないかという疑いも強いですが、そこは適度に諦めていますので。KinKi Kidsのギネス記録が続いているとは全く思ってません)
普通に考えれば自分の好きな歌手が認められてうれしいはず。
ではなぜこれが気分悪いのか。
音楽の価値というのはどれだけ多くの人に知られているか、ということで決まります。
どれだけ優れており人の心を揺るがす音楽であっても、多くの人に知られていない音楽は、世間的には出番がありません。
(例えば、今年ヒットしたのコブクロの「桜」。いい曲ですよね。
しかしこの曲よりも、スーパーマリオの♪テテッテッテテ テ〜 の方が価値のある曲だということ。なぜならたくさんの人が知ってるから)
そこで特に流行音楽というものは、=青春です。
逆に言えば多くの人は青春時代にしか流行曲を進んで聞いたりしません。
だから自分が高校生くらいの時に聞いた流行曲というのは、心に深く刻まれる可能性が高いのです。
そうして刻まれた曲はだんだん薄らいでいくものの、多くの人にとっては一生ものの曲となります。
さらに、価値の高い曲(人の心に深く残る曲 × 多くの人が残し続けている曲)は長い間人々に親しまれ続けます。
例えば寺尾聡の「ルビーの指輪」や、ピンクレディーの「UFO」なんか、その時代に生まれてない僕でも知っています。
ここまでOKですか?
で。
これと同様のことが、今年はKAT-TUN一色で起ころうとしています。
今現在青春時代を送っている人の心に深く残り続け、少し大げさかもしれませんが、今年のこの曲達が、「ルビーの指輪」のように長い間人々に親しまれるかもしれません。
売上だけで曲を見る時代ではないにしろ、上位30曲中半分が同じようなアーティストによって占拠されているこの状況。
ちょっと気分悪いです、僕は。
今の中高生は今年のヒット曲から、一体どの曲を未来に持っていくのでしょう。
KAT-TUNと山下智久だけを携えて歩んで行かないことを願います。
余談ですが、今年売上高NO.1に輝いた倖田來未。
彼女はこれだけの成果を残していながらヒット曲がなく、12曲連続リリースなどで、リスナーに曲を選ばせてくれました。
存在だけで売りつけてしまおうというやり方はどうかと思いますが、J-POP好きには歓迎すべき存在でもありました。