アルバムという形を大切に



今聞いてる曲

MUGO・ん・・・色っぽい

MUGO・ん・・・色っぽい

▲♪目っと目で通じ合う〜通じ合う〜 でお馴染み、工藤静香の代表曲。ほんとたまらんね、こういう変則メロディーにぶつけた曲。サビでガラッとラインが変わるのも僕の弱点。Wにカバーして欲しかった曲No.1。




時代の進化と共に情報化、システム化が進み、この世のものの多くがデータ化されるようになって久しい。
会社の机からは書類の束が消え、利益計算はパソコンの中で処理、物事を調べる時も図書館で資料をあさることはなくなり、年賀状さえも電子メールで送る。
音楽も例外ではなく、むしろレコードからCDへ、他に先駆けてデジタル化が進んだ分野である。


別にこの事を批判するつもりはない。むしろ大歓迎だ。
生活はどんどん便利になるし、紙の消費も減って無駄がなくなる。
紙の束がなくなれば、部屋も随分片付く…と思う。
最近何度も言ってるように、早くニンテンドーDSみたいな機器で本やマンガが読みたい。


音楽もついにCDからの脱却が、iPodなどのデジタルプレイヤーの登場によって本格的になってきた。
今までは欲しい曲を手に入れるためにCDを買ったりレンタルしたりしていたが、今後はパソコンでダウンロードという形が今まで以上にどんどん広がるだろう。
日本での音楽ダウンロードは「着うた」が主流のようだが、これもほぼ同様のものと見てよい。


例えばレミオロメンの「粉雪」が欲しいとする。
これまでなら聞く媒体は2種類だった。
CDシングルを買うか、またはCDアルバムで聞くかである。
今はこれに加え、ダウンロードという手法が存在する。
音楽ダウンロードは好きな曲のみを、1曲200円とか金を出しておとす。
1曲いくらというのが現在の主流なので、「粉雪」が聞きたいなら「粉雪」のみをダウンロードすればよい。
CDならカップリング曲なりその他のアルバム曲なり、「粉雪」以外の曲もたくさんついてきたが、ダウンロードならば聞きたい曲のみを聞けるので無駄がない。
聞きたい曲がいつでも聞ける、夢の音楽社会だろう。


ただここで一つ心配なのが、これまでのアルバムというくくりが消えてしまうのではないか、ということである。
本当に「粉雪」のみを買うので、レミオロメンの他の曲の価値は当然薄れる。
カップリング曲をわざわざ金を出して買うかということである。
こうなると、流行に喜ばれるシングル曲のみが生き残り、ミュージシャンがもっと広く伝えたいと思っているアルバム曲なんかはどんどん隅に追いやられる。
結果、音楽全体の衰退に繋がってしまうのではないか
いい曲だけが選ばれるようになるので競争が進むのではないかと思うところもあるが、今まで何となくでもアルバムを聞いていた人は減り(曲を選ぶのがめんどくさい)、聞く人と聞かない人の格差が大きくなることだけは確かだと思う。


実はこの傾向によく合わせたいい例が、またまた登場、最近の倖田來未。(単に今の流行音楽界のエースだからだけではなく、その他もろもろの部分で時代を反映している存在なので、何度も登場する)
シングルのみをリリースし続け、アルバムはそのシングルを敷き詰めただけのお徳用パックとしてリリースした
みんなの望まないアルバム曲はなしで、話題のシングル曲のみを聞けるわけで、まさにダウンロード感覚である


しかしだね…倖田來未の12週連続リリース、ついて行けましたか?
僕みたいに毎週新曲を追ってる人にとっては、12曲の中からお気に入りの曲だけをチョイスしたりして楽しい3ヶ月だったかもしれない。
でもみなさんは好きな曲を選んで聞ききましたか?
……この度リリースされたお徳用パックアルバムの売れ行きから見ても、みんなハナっからアルバムで全部まとめて聞くつもりで、選ぶ気など毛頭なかった人が大半だろう。
こういったシングル曲を集めただけのアルバムは、アルバムであってアルバムではない。
かと言ってベスト盤とも言いがたい。
アルバム独特の流れ、曲順、テーマなどを犠牲にして、話題性、お得感を前面に打ち出したと言え、やはり音楽としては衰退しているように感じる。


だからこのことについて言いたいのはね、ダウンロードにおいて、早く1曲いくら制度をやめて欲しいわけ
全部のアーティストが倖田來美のような売り方をしてるわけじゃないっつーの。
シングル1曲200円はわかるけど、10曲入りアルバムを全曲おとすのに2000円は割が合わないっつーの
せめてジャケットと歌詞のデータとか全部付けて1000円にしろっつーの。




音楽は見えない。
映像と違って中身を感じにくい。
データ化されてしまったことでCDという目に見えるモノもついに消え、本当に楽しみにくい存在になってきている
そんな中でさらにこんな風潮になってきては、音楽を楽しむ人の全体数が減ってきて当然だとも思える。
選んで音楽を聞いている人はごくわずかだ。
無理やりにでも音楽を聞かせる、とまでは言わないが、普通の人でももっと音楽を使って自然に楽しめるような仕組みが絶対に必要だと思う。


そこで一つ考えたんだが、バーチャルネットライブってどうよ?
180度くらいは見えるゴーグルとヘッドフォン付けて、家でもライブに行けるっつーシステム!
家じゃなくても、カラオケボックスみたいな施設でもいいや。
もちろんリアルタイムのライブの中継映像で、さながら大勢の人と一緒に盛り上がってるような感覚になれるの。
チャンネル変えれば他の人のライブにも行け、叫んでも迷惑にならないように防音も完備する。
こんなシステムがもしできたら、俺なら家にいる時間はほとんどずっとどっかのライブ会場に行ってるね!
こんくらいしなきゃダメだって!