携帯デジタル音楽プレイヤー



今聞いてる曲

華



MDウォークマンからipodに政権が移って久しい。
自分を含め、周りもどんどんMD離れが進んでいる。
やはりパソコンでデータ管理できるののは便利だし、流行の後押しが強いのもひとつの要素のようだ。


先日祐さん(http://d.hatena.ne.jp/yu-fanlife/)とipodはどんなのがいい?みたいなメールのやりとりがあった。
容量やメーカーについて5,6通のやりとりだったが、結局次の日『買った』というメールが届く。
オイラの意見がどれくらい役に立ったのかはわからないが、大筋で満足のゆく商品を買うことができたということらしい。


そこで少し自分が携帯デジタル音楽プレイヤー(ipodではない)を買ったときのことを回想してみる。
かなり長くなるが、これから買い替えを考えてる人は是非全部読んで一つの参考として欲しい。




今思えば衝動買いに近いものがあった。
壊れかかったMDプレイヤー(電池はすぐ切れる・少しの振動で止まる・リモコンなどとうの昔に壊れた・輪ゴムでしばってないと動かない・ホールドかけてても動く)に心底むかついて近所の電気屋に入り、店を出るときには保証書が手にあったのだから。
計画性ゼロ・・・まあ今にはじまったことではない。
そのかわり店員とは2時間みっちり話し合った






はじめ買うものの候補も3つあった。
1つはMDプレイヤーの延命措置
とは言っても修理に出せば5桁の額は確実なので、とりあえずは電池を買い換えようということである。値段は1500円。
2つめの候補はCDプレイヤー。値段は8000円程度。
3つめに上がったのが、今話題のデジタルプレイヤーである。
ipodに代表される今ホットな再生機器であり、お値段は容量やメーカーによっても違うが10000円〜。


普通に考えればデジタルプレイヤー以外ねえだろ!と思われるかもしれないが、まずこの3つで随分悩んだ。
ご存知MDプレイヤーも、あれはあれで十分便利な代物だ。
現在の自分の生活の中に一番浸透しており、蔵曲も多い。友達に渡すのも楽だ。
徐々に廃れてはいくものの、とりあえず電池だけでも交換して延命できるならそれはそれで良い。
ただ老い先短い媒体なのは確実なので、いずれは買い替えをしなくてはならない。
1500円以上は出せない。


それなら今さらCDプレイヤーはもっと意味不明!とか思われるかもしれないが、このとき買おうと思ったのはただのCDプレイヤーではなく、データ再生可能のプレイヤーである。
普通CDは74分だが、MP3やWMAでデータとして保存すれば10時間分以上の音楽データが1枚に収録可能だ。
もちろんCDを入れ替えればいくらでも持ち歩ける。
それにCD−R自体も1枚50円程度と破格だし、CD−RWならMDのように書き換えもOK。
デジタルプレイヤーほど値も張らない、といいことづくめ。
今の音楽媒体の主役はあくまでもCDなのだ。
しかし携帯するには少々大きすぎる…という重大な欠点を持ち合わせる上、振動にもめっぽう弱い。


そこで次世代デジタルプレイヤーの登場であるが、この機器は大きく分けて3つの種類がある。
まずはipodに代表されるハードディスクプレイヤーだ。
パソコンの中に入ってるハードディスクを携帯プレイヤーの中に閉じ込めたもので、何より桁違いの容量を誇るのが特徴。
20GBとかなると、それこそ普通の人なら一生分の音楽を携帯できる。
大きめの液晶とリモコンで、見やすさ、操作性に優れるのも長所と言える。
論点変わるが、映像が楽しめるものもある。
ただ欠点としてはやはりどうしても重くなることと、衝撃に弱いことだ。
そりゃハードディスク入ってんだから、少し落としただけで生死の境をさまよう
実際それで修理に持ってくる人も多いそうだが、もちろんどうしようもないらしい。


2つめはモリータイプのプレイヤーである。
フラッシュメモリーの記憶装置が直接プレイヤーに埋め込まれていると考えればよい。
これなら振り回そうが絶対にブレないし、少し落としたくらいで壊れることは(少なくともハードディスクよりは)ない。
値段も安いものなら10000円しないし、何より小さいのがいい
形態にもよるが、ケータイの4分の1ほど、ペンタイプなら今までのリモコン程度である。
これは昔ドラえもんで見た「腕ラジオ」(←他検索すればいくらでも出てくる)そのもの。感涙!
ただ記憶容量が少ない上(最高級で2G)、中身を入れ替えるのにいちいちパソコンと接続してソフトを起動させねばならないのは面倒臭い。
なので持ち歩ける曲数としては、入れ替えが不可能な分MDにも劣る


3つめはSDカードタイプ
ケータイについてるSDカード、あれを装着するタイプである。
モリーなのでブレに強く、入れ替え可能で曲数無限、大きさも子供が飲み込めるくらい小さい。
MD、ハードディスク、メモリータイプのすべての長所を持っている感じだ。
ただ欠点は世間に浸透していないことである。そのため値段も高い。
プレイヤー自体は高くないが、SDカードが高い。5桁する。
容量からしてもCD−R1枚10000円という感覚で、とてもじゃないが手が出ない。






2時間も話せば店員ともある程度腹を割って話ができるようになり、最後の方はエミュがどうとか企業叩きとか趣味の話とか全くどうでもいい話も展開したが、その分パンフレットを漁るより充実した情報も手に入った。
主観的な話も多いが、一社員の意見は一般人よりも遥かにあてになる(全部を信じちゃいけないよ
大きくは上記の5つの中での売れ筋と、今後の見解についてのお話。


まず今一番出てる(売れてる)のはメモリータイプのものだということ。
値段が安いのも一つだが、一番多いのは『あゆのください』らしい…。
浜崎の人気と共に最近は減少傾向にあるらしいが、そういう輩には正直どうでもいいのを売りつけるんだとか。
売ってる方もムカつくんだと。製品見ないから。
それでもこのタイプのものは毎日必ず売れる人気商品らしい。


ハードディスクタイプのものも「あゆのください」を除けばメモリータイプと同じくらい出るが、MD、CD、SDカード式のものはめったに出ないとのこと。
データCD、SDカードは活用法そのものを知る人が少ない印象を受けるらしい。


今後の見解についてはまずSONYはいっぺん崖から落ちろ』だと。
Mドリ電化の社員がそこまで言うか!と思った。でも同感。
製品見ながら話をしていると、SONY一人だけあさっての方向むいてるのがよくわかる。
ブルーレイもPS3も思いっきり転んで欲しい、というあくまでも希望。


あともう一つは、この市場はまだまだ成長過程だということ。これも同感。
今流行のプレイヤーが5年後どうなっているかと言えば、恐らく何も残っていない。
MDは跡形もなく、CDはDVDに、ハードディスクを持ち歩くのもキツイ。
もし利便性の面で残っているとすればそれはSDカードタイプだという。
SDカード自体の生産がこれからどんどんさかんになり、値段も下がってくる。
『多くの人がまだまだSDカードの利便性をわかっていない』
小さいだけでまだ高いという印象だが、僕は近い将来FDや現在のDVDの変わりに手軽に使えるメモリーになると思う。
期しくもこの3日前、韓国大手のサムスンがSDカードへの本格参入を発表したばかりであった。
価格は3分の1程度までは確実に落ちるだろう。






結局僕は韓国製、メモリータイプ、1GBのデジタルプレイヤーを買った。
MDに別れを告げるため、そして完全に繋ぎとして。
値段は12800円。向こうにとっては「想定の範囲内」だろうが、まずまず安くしてくれた(のかな?


ただこれから買おうと思っている人は、何より自分に合ったプレイヤーを買うことをおすすめする。
競争が激しいこともあって、今は自分に合ったプレイヤーを探すことが容易になっている。
例えば特定のアーティストしか聞かないというのであれば容量は気にせずともよいし、車の中でだけ聞くのならCDプレイヤーで十分。
パソコン慣れしてない人で別に不便でないなら無理してMDをやめる必要もない。


僕?
扱いが荒っぽいからハードディスクは勘弁。
「腕ラジオ」の妄想から抜けられず小さいものを、ブレないものを。
容量の小ささは決まったものを順番に聞くどらごんは1G程度で我慢できる。
SDカードはまだ高い。
いつでも首からぶらさけてる毎日です。