L'Arc~en~Ciel AWAKE

Awake

Awake

AWAKE 1位 05'6/22


活動再開後2枚目となるフルアルバム。「自由への招待」から「叙情詩」まで先行シングル4枚が全て1位を獲得するなど、ブランクを感じさせない元気な彼らの意欲作だ。

【収録曲】
1.New World 2.LOST HEAVEN 3.叙情詩 4.TRUST 5.Killing Me 6.AS ONE 7.My Dear 8.EXISTENCE 9.自由への招待 10.Ophelia 11.星空 12.twinkle, twinkle

【長所】
▲誰もが順当に期待を寄せた1枚
90年代に一世を風靡し、今でも中堅アーティストとして需要が高い彼らのニューアルバム、しかもヒットシングル4曲+@を含むとなれば、多くの人が何らかの期待を寄せた作品であるに違いない。
▲非常にテンポがよい
シングル曲は今までの彼らでも珍しいほど爽快感に溢れたものが多く、それを1曲目から快調にとばしてくれる。中盤から後半にかけても、そのシングル曲が暗めのアルバム曲との対比を感じさせてくれ飽きが来ない。
▲アルバムとしての完成度
そのテンポの良さにつながるのは、このアルバム全体の完成度の高さ。1曲1曲にそれなりの重みが感じられ、なおかつ曲順もよい。上記の通りシングル曲が後半までパッと入ってくれるのに加え、アルバム曲の目玉「LOST HEAVEN」や「twinkle, twinkle」が最初と最後を完璧に締めてくれる。結果、最後まで聞かずに居られない作品となった。

【短所】
▼アルバム曲がダーク
シングル曲はこれでもかというほど爽快だが、逆にアルバム曲はこれまでの彼らの作品に比べると格段にダークな曲が目立つ。それだけ曲自体の完成度が高いということかもしれないが、来る曲来る曲が毎度ダークなので、どうしてもシングル曲を待って聞くようになってしまう。
▼印象に残りにくい
全体としてあまり悪いところはないが、その分何か均一化された感じが拭えない。元々彼らが好きな人は延長線上として楽しめるが、さほど…という人にとってはシングル曲だけで十分という雰囲気もする。多くの人が待ち望んだ形式の曲は「LOST HEAVEN」と「twinkle, twinkle」だけ。

【総評】 A
シングル曲とアルバム曲の対比をうまく使い分けた、非常にレベルの高い作品。ただAWAKEという感じがするのはどちらかと言えばアルバム曲で、少し真意がわかりにくいという面も持ち合わせる。