B'z WICKED BEAT

WICKED BEAT

WICKED BEAT

WICKED BEAT 3位 90'6/21


2ndシングル「君の中で踊りたい」から4thシングル「太陽のKomachi Angel」までと「BUT COMMUNICATION」の4曲が、全英語詞・ノンストップリミックスで収められたミニアルバム。当時の簡易ベストアルバムとも言える。ファン層の欲を見事に掴み、ミリオンヒットを記録した。

【収録曲】
1.I WANNA DANCE WECKED 2.KOMACHI ANGEL 3.BAD COMMUNICATION 4.LADY GO ROUND

【長所】
▲当時の購買欲を見事に突いた
時期としては既発アルバムが軒並みロングヒットを記録し、シングルも「太陽のKomachi Angel」が1位を記録、つまり大量のファン予備軍を増殖していた頃。そこでアルバム未収録の大ヒット曲を詰め込んだこのミニアルバムは願ってもない代物だったに違いない。
▲ノンストップ・英語詞ミックスという試み
たった4曲ながら当時の彼らの最高峰が詰め込まれたことを評価したい。音楽は無難ながらキチンと曲がつながるように録り直され、歌の部分では英語詞に挑戦。淡々とベスト的に詰め込んだだけの作品ではないことは充分にわかる。この音源は今でもこのアルバムでしか聞くことができない。
▲値段が安い
定価1540円。成長期バンドの聞き逃していた大ヒット曲をこの値段で聞ける、さらにリメイクバージョンということを考えればお値打ちだろう。


【短所】
▼ただの企画盤
成長期の頃はともかく、今になってしまえばただの企画盤という内容に成り下がる。シングル4曲のみという構成なので仕方がないのだが…。まさに当時のファンに合わせた趣旨のアルバムのため、ベスト盤もある今本作の存在価値はマニア向けと言うしかない。
▼ミニアルバムとしても怪しい
そうこう言う前に、シングル4曲詰め合わせの1枚を果たしてアルバム、いやミニアルバムとさえ呼べるものなのか疑問である。アルバムとしての評価は自然と下げるしかない。

【総評】 C
音の内容的に文句はないが、やはりアルバムとしての存在意義の面で評価が下がる。よっぽどB'zが好きな人以外は、安かったからといって買ってもお蔵入りになるだけである。