【レビュー】 B'z IN THE LIFE

前回11/6 B'z MARS

IN THE LIFE

IN THE LIFE

IN THE LIFE 1位 91'11/27


ミリオンシングル「ALONE」収録、B'z初のダブルミリオン作。250万枚を売上げ当時歴代ものの超大ヒットとなった、彼らの代表作の1つ。初回版は今では入手困難のレア物となっている。

【収録曲】
1.Wonderful Opportunity 2.TONIGHT 3.『快楽の部屋』 4.憂いのGYPSY 5.Crazy Rendezvous 6.もう一度キスしたかった 7.WILD LIFE 8.それでも君には戻れない 9.あいかわらずなボクら 10.ALONE

【長所】
▲上昇期B'zの全盛期作
ブレイク期から極大ヒット期にかけての彼らが辿り着いた、1つの極みのような作品。かかる曲かかる曲どれもが、何を出しても弾みがつきそうな(もちろん曲もいいのだが)勢いに満ちている。
▲力押しに圧倒されよ
シングルは「ALONE」1曲のみ!他9曲は全て新曲、アルバム曲で、その内容は完全に力押し。メロディーに秀でた曲、パワー溢れる爽快曲、ちょっと大人の雰囲気の曲、曲の形式は違うものの、どれも息をつかせぬパワーがある点では統一されている。しかも「ALONE」がバラードなだけに、その感覚は更に強まっている。
▲完璧な曲順と「もう一度キスしたかった」「ALONE」への期待
本作はこれまでの彼らのアルバムと比べると、格段に曲順、完成度の面でパワーアップしている。いい曲をどんどん聞かせるだけでなく、その流れにこだわり、力押しの内容を更にパワーアップさせている。前半から徐々に盛り上がり、中盤でグッと、そしてラストの「ALONE」に繋げる。超人気曲「もう一度キスしたかった」も光り、本当に1枚を楽しめる。


【短所】
▼いくらなんでもあわてすぎ
88年にデビュー、本作でちょうど3周年になるのだが、これでもう7作目になる。ミニアルバムを含むとはいえ、これは半年に1枚以上リリースという超全力疾走。これでよかったのか?
▼前半多少ダレる
完成していることは否定しないが、後半に重きが置かれすぎているような気がして仕方がない。1〜4曲目まででダレてしまわないかが心配。

【総評】 S
ヒット曲1曲のみでここまで隙のないアルバムは他にはない。上昇の勢い、大ヒット曲の収録、キメ曲の存在、曲順、バランス、どこを取ってもSランク以外は考えられない。