最近なんかダメダメだ Ⅱ

今聞いてる曲

OFF THE LOCK

『最終兵器彼女』というアニメについて語りはじめるところやで。
注：原作は読んでません
注：ネタバレは多少あるかも


まあストーリーを要約してみると、


『時は世界大戦（？）中の世界。北海道のまだ平和なある街で幼馴染の高校生２人が付き合いはじめることになった。しかしなんと彼女は軍に改造され半分兵器に。戦渦に包まれていくこの世界で、２人の恋はどんな結末を迎えるのか…』


これだけ書くとどこにでもありそうなストーリー。
あんまり面白そうやないね…半分兵器ってただのネタに聞こえるし。
それに絵が綺麗で女の子もめちゃかわいいから、変に萌えアニメにもなれそう。
しかしやね、これだけじゃ何の要約にもならへん話やねんな…。


全13話やねんけど、第10話で一度完結みたいな雰囲気になる。
ここは（上の要約から想像できる程度の）結構ベタな終わり方で、
まあこれで終わりでもかめへんやろみたいな感じもすんねん。
ここで終わればちょっとストーリー性のある萌えアニメに分類されてもしゃーないし、

• • • 何より全て綺麗に終われる。

当時のオイラはここまでしか見てなかった、いや見る勇気がなかったんかも知れへん。
今回全部通しで見て、はじめて知った。
このストーリーは今までオイラが見てきた話、
いや想像の世界の掟を、全部否定した。


圧倒的な力を持ったヒーロー、正義に燃える若者、野心の権力者、クールな好青年、ドジっ娘、元気な幼馴染、男の恋心、女の恋心、生き写し、三角関係、青春の葛藤、親孝行、生きていくことの辛さ、楽しさ、生への執着、戦争の悲惨さ、俺は仲間を信じる、力の正しい使い方、男の友情、女の友情、正しいこと、正しくないこと、日常、嫉妬、性欲、食欲、ロボット、自殺、睡眠欲、悩んでいるのは自分一人ではない、仲間、空を自由に飛ぶ、誰かをかばって死ぬ、学校、友達、同情、大人、子供、大衆の意見、家族、部活動、昔の恋人、きれいごと、はじめから気づいていたこと、夫婦、働くこと、限られた時間、絶対悪、時の流れ、今生きている世界が現実か、努力、話し合い、奇跡、守るべきもの、先輩後輩、親の愛情、恐れから逃げる、二重人格、ハッピーエンド、、、、、、


短時間で思いつく限りのことを書いたつもり。
恋愛、戦争、戦闘、ファンタジー、日常、友情もの、学園もの、現実社会
多くのマンガや映画に出てくるような（ある意味ベタな、僕らが望んでいるような）話が一気に絡み合い、
それは物語内でそれぞれに発展し、佳境を迎え、人を成長させる………


しかし上記に挙げたことは　人の成長、生きること
などを含めて全てが無駄、意味のないもの、無の世界になる。
僕らの行動は大きな世界では大したものではない、だけでなく、
小さな自分の目の届く世界でも大したものではなく、死ぬまでに何も残せない。
残ったものは思い出…ただそれだけ。
生きる意味は『死にたくないから』…ただそれだけ。




なんかわけわからん話になったね。。。
つまりオイラが感じたことを要約すると、
いろんな一般的に面白いとされる話がいくつも展開していくけど、
それらが全て意味のないことになってしまうこと。
そこにすごい感銘を受けた。
ストーリーや世界観、設定が面白い、面白くない以前の話として取っちゃったかな、オイラは。
全て意味のないこと、やからね。
こんな風に取っちゃう人間がダメ人間になるんですよ。